少年の頃から北の自然に憧れ、極北の大地アラスカに生きた星野道夫。
取材中に事故で亡くなり、25年を経た現在においても、心打つ大自然や動物の写真と美しい文章で、多くのファンを魅了しています。北極圏の大自然、そこに息づく野生動物や人々、そして語り継がれた神話……星野は多くの「出会い」を通じて思索を深め、写真家として成長していきました。
本展では、20歳の時に初めて足を踏み入れたアラスカの村の記録から、亡くなる直前まで撮影していたロシアのカムチャツカ半島での写真までを一望します。また、20歳の時に初めてシシュマレフ村の村長に宛てて書いた手紙をはじめ、貴重な資料展示を交え、旅を終えることなく急逝した星野道夫の足跡を辿ります。
未完の作品群から、「自然と人の関わり」を追い続けた星野の新たな旅に思いを馳せていただければ幸いです。
(写真)春のアラスカ北極圏、群れにはぐれてさまようカリブー。 撮影:星野道夫
※本年夏に予定していた絵本作家・いわむらかずおさんの展覧会は中止となりました。
楽しみにしてくださっていた方へ、心よりお詫び申し上げます。
【日程】 2021年7月17日(土)~9月20日(月祝)