施設の特徴
北九州市立文学館は、北九州ゆかりの小説家、詩人、俳人などの作品、資料などを、貴重な文化遺産として、収集、保存、研究、展示することにより、次世代への継承を目的としている施設です。収蔵資料はおよそ12万点、うち、およそ300点を常時展示しています。
施設は建築界のノーベル賞ともいわれるプリツカー賞を受賞した世界的な建築家、磯崎新の設計により1974年に建てられました。
施設は、文学館のほか、中央図書館、子ども図書館が入居し、その外観は、緑青の銅板の屋根を持つ蒲鉾のような半円筒の建物が、並列になったり、湾曲したり、切断されたりしながら、全体を形作っています。
文学館には、時間や天気によって様々な表情を見せる神秘的なステンドグラスがあります。ゴシック建築のバラ窓を思わせる丸形で、磯崎が、出身地大分県の江戸時代の思想家・三浦梅園の著書に描かれる図を参考にデザインしました。
常設展示の新たな見どころ
1 北九州の文学者たち
森鷗外、杉田久女・橋本多佳子、林芙美子、火野葦平、宗左近について、貴重な資料やその生涯をグラフィックで紹介します。
2 北九州の文学のあゆみ
明治以前の文学や、明治以降の短歌、俳句と川柳、散文、児童文学、詩のそれぞれの分野別に、現代までの北九州の文学のあゆみを紹介します。
3 今、活躍する作家
現在様々な分野で活躍している村田喜代子さん、平野啓一郎さん、リリー・フランキーさん、松尾スズキさん、など35人の現代作家を、愛用品などとともに紹介します。
1 デジタル展示システム
タッチパネルによるデジタル展示システムを11台設置しました。展示資料の中身や貴重な資料を触ったり、めくったり、拡大してみることができます。
2 多言語ガイドシステム
お持ちのスマートフォンに無料アプリをダウンロードすると、展示エリアの解説を、日本語、英語、中国語(簡体字、繁体字)、韓国語の音声で聞くことができます。
3 資料検索システム
当館所蔵資料について、簡易検索、テキスト検索ができるシステムが使いやすくなりました。
快適な空間を提供
エントランスやミュージアムショップ、ステンドグラスの前の広場が開放的な空間になりました。
どなたでも利用できるよう配慮した多目的トイレには、オストメイトやベビーベッドも設置されています。